FreeBSD/ia64 5.1-RELEASE ハードウェアノート

The FreeBSD Documentation Project


Table of Contents
1. はじめに
2. 対応プロセッサおよびマザーボード
2.1. 対応しているデバイスの概観
3. 対応ハードウェア
3.1. ディスクコントローラ
3.2. Ethernet インタフェース
3.3. FDDI インタフェース
3.4. ATM インタフェース
3.5. 無線ネットワークインタフェース
3.6. その他のネットワーク機器
3.7. ISDN インタフェース
3.8. シリアルインタフェース
3.9. オーディオデバイス
3.10. カメラおよびビデオキャプチャデバイス
3.11. USB デバイス
3.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス
3.13. Bluetooth デバイス
3.14. 暗号処理アクセラレータ
3.15. その他のデバイス

これはまだ準備中の文書です。 未完成であるため、内容を追記する必要があります。 FreeBSD で動作する IA-64 プロセッサ、マザーボード、デバイスについての情報を FreeBSD IA64 porting mailing list へ送ってください!


1. はじめに

この文書は IA-64 プラットフォーム版 FreeBSD 5.1-RELEASE (別名 FreeBSD/ia64 5.1-RELEASE) のハードウェア互換ノート (hardware comparibility notes) です。 これにはこのプラットフォームで動作が確認されたデバイスおよび、 新しいデバイスを動作させようとする場合に有用な、 起動時のカーネル設定に関する注意が書かれています。

Note: この文書に書かれている情報は IA-64 プラットフォームに特有のものです。 他のアーキテクチャ用のハードウェア互換ノートとは、 細部が異なる可能性があります。

FreeBSD/ia64 についての詳細は FreeBSD/ia64 プロジェクトページをご覧ください。


2. 対応プロセッサおよびマザーボード

現在対応しているプロセッサは ItaniumItanium 2 です。

対応しているチップセットは以下のとおりです。

ユニプロセッサ (UP) および対称型マルチプロセッサ (SMP) の両方の構成が活発に開発中です。 現時点では、SMP を有効にしたシステムはやや安定性に劣ると考えられています。 現在は UP の修正を行って安定性の向上を 優先する方向で開発が進められています。


2.1. 対応しているデバイスの概観

この節には、FreeBSD/ia64 がどのデバイスに 対応するか (そして対応しないか) についての情報が記載されています。

内蔵の ata(4) コントローラを除き、 ほとんどの PC チップセットはうまく動作するはずです。 つまるところ、ia64 互換の ATA コントローラはすべて完全に対応するでしょう。 さまざまなディスクコントローラとその現状は次の節をご覧ください。

一般に、 sio(4) ドライバが対応している ``PC に標準で搭載されている'' シリアルポートは Intel レガシマシンで動作するでしょうが、 PA レガシマシンでは動作しないでしょう。 HP マシンのすべてのデバイスは memory-mapped I/O を使用しており、 PCI 以外のISA デバイスには 対応していないのがその理由です。

sio(4) デバイスに加え、 以下のデバイスは ISA バスに固有の仮定を行っているため、 非 Intel レガシマシンでは動作しません (が Intel レガシマシンでは動作するはずです)。

sio(4) memory-mapped I/O に対応していません。
syscons(4) BIOS、VGA などが検出できることを想定しています。
pcm(4) MSS (Microsoft Sound System) 用の ISA I/O ポートを検出してしまいます (ああ、うんざり…)。
atkbd(4), psm(4) 固定された ISA I/O ポートの位置を想定しています。

3. 対応ハードウェア

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.14 2003/05/29 00:10:11 rushani Exp $

この節には、現在 IA-64 プラットフォーム版 FreeBSD での対応が確認されているデバイスが書かれています。 ここに書かれていない構成でも動作するものもありますが、 それらはまだ試験されていません。このリストに対する動作報告や更新案、 誤記の修正等のご意見がありましたら、ぜひお寄せください。

可能なものについては、各々のデバイスやデバイス群に対応するドライバも併記してあります。 また、そのドライバのマニュアルページがある場合 (ほとんどあるはずですが) は、その参照先も記載してあります。


3.1. ディスクコントローラ

IDE/ATA コントローラ ( ata(4) ドライバ)

  • Acard ATP850 UDMA2, ATP860 UDMA4, ATP865 UDMA6

  • AMD 756 ATA66, 766 ATA100, 768 ATA100

  • Cenatek Rocket Drive

  • CMD 646, 648 ATA66, 649 ATA100

  • Cypress 82C693

  • Cyrix 5530 ATA33

  • HighPoint HPT366 ATA66, HPT370 ATA100, HPT372 ATA133, HPT374 ATA133

  • Intel PIIX, PIIX3, PIIX4

  • Intel ICH ATA66, ICH2 ATA100, ICH3 ATA100, ICH4 ATA100

  • nVidia nForce ATA100, nForce2 ATA133

  • Promise ATA100 OEM チップ (pdc20265)

  • Promise ATA133 OEM チップ (pdc20269)

  • Promise Fasttrak-33, -66, -100, -100 TX2/TX4, -133 TX2/TX2000

  • Promise SATA150 TX2/TX4 シリアル ATA/150

  • Promise Ultra-33, -66, -100, -133 TX2/TX2000/TX4000

  • ServerWorks ROSB4 ATA33

  • ServerWorks CSB5, CSB6 ATA66/ATA100

  • Sil 0680 UDMA6

  • SiS 530, 540, 550, 620

  • SiS 630, 630S, 633, 635, 640, 645, 645DX, 648, 650, 651, 652, 655, 658, 730, 733, 735, 740, 745, 746, 748, 750, 751, 752, 755

  • SiS 5591 ATA100

  • VIA 82C586 ATA33, 82C596 ATA66, 82C686a ATA66, 82C686b ATA100

  • VIA 8233, 8235 ATA133



Qlogic コントローラ。すべての変種に対応。 ( isp(4) ドライバ)

  • Qlogic 1020, 1040 SCSI および Ultra SCSI ホストアダプタ

  • Qlogic 1240 dual Ultra SCSI コントローラ

  • Qlogic 1080 Ultra2 LVD および 1280 Dual Ultra2 LVD コントローラ

  • Qlogic 12160 Ultra3 LVD コントローラ

  • Qlogic 2100 および Qlogic 2200 Fibre Channel SCSI コントローラ

  • Qlogic 2300 および Qlogic 2312 2-Gigabit Fibre Channel SCSI コントローラ

  • Performance Technology SBS440 ISP1000 および、その変種

  • Performance Technology SBS450 ISP1040 および、その変種

  • Performance Technology SBS470 ISP2100 および、その変種

  • Antares Microsystems P-0033 ISP2100 および、その変種



LSI Logic Fusion/MP architecture Fiber Channel controllers (mpt ドライバ)

  • LSI 53c1020, 53c1030



対応しているすべての SCSI コントローラは、 ハードディスク、光ディスク、テープドライブ (DAT, 8mm Exabyte, Mammoth, DLT), メディアチェンジャ、プロセッサターゲットデバイス、 CD-ROM ドライブといった、SCSI-I および SCSI-II, SCSI-III 周辺機器に完全対応しています。 CD-ROM コマンドに対応している WORM デバイスの読み込み専用のアクセスは ( cd(4) のような) CD-ROM ドライバが対応しており、 WORM/CD-R/CD-RW の書き込みは、Ports Collection にある sysutils/cdrtools という port に含まれる cdrecord(1) が対応しています。

現時点で、以下の CD-ROM 型システムに対応しています。

  • SCSI インタフェース (これには ProAudio Spectrum, SoundBlaster SCSI が含まれます) ( cd(4))

  • ATAPI IDE インタフェース ( acd(4))




3.2. Ethernet インタフェース

Intel 82557, 82258, 82559, 82550, 82562 ベースの Fast Ethernet NIC ( fxp(4) ドライバ)

  • Intel EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet

  • Intel InBusiness 10/100 PCI Network アダプタ

  • Intel PRO/100+ マネージメントアダプタ

  • Intel Pro/100 VE デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 M デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 S デスクトップ、サーバ、デュアルポートサーバアダプタ

  • 多くの Intel 製マザーボードに内蔵されている Ethernet NIC



Broadcom BCM570x ベースの Gigabit Ethernet NIC ( bge(4) ドライバ)

  • 3Com 3c996-SX, 3c996-T

  • Netgear GA302T

  • SysKonnect SK-9D21 および 9D41



Intel 82542, 82543 コントローラチップベースの Gigabit Ethernet NIC ( gx(4) em(4) ドライバ) および、 Intel 82540EM, 82544, 82545EM, 82546EB コントローラチップベースの NIC ( em(4) ドライバのみ)

  • Intel PRO/1000 Gigabit Ethernet

Note: em(4) ドライバは Intel が公式にサポートしているものですが、 i386 プラットフォームのみの対応になります。




3.8. シリアルインタフェース

``PC に標準で搭載されている'' 8250, 16450, 16550 ベースのシリアルポート ( sio(4) ドライバ)

PCI ベースのマルチポートシリアルボード ( puc(4) ドライバ)

  • Diva Serial (GSP) マルチポート UART (開発ブランチでのみ対応しています。)




3.11. USB デバイス

ホストコントローラ ( ohci(4) および uhci(4) ドライバ)

  • UHCI もしくは OHCI を搭載したマザーボードチップセット (現時点で使えないものは報告されていません)



EHCI インタフェースを使った USB 2.0 コントローラ ( ehci(4) ドライバ)


3.15. その他のデバイス

VGA 互換ビデオカード ( vga(4) ドライバ)

Note: 特定のビデオカードについての情報と XFree86 との互換性は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。



キーボード

  • PS/2 キーボード ( atkbd(4) ドライバ)



ポインティングデバイス

  • PS/2 マウスおよびラップトップのポインティングデバイスを含む その互換デバイス ( psm(4) ドライバ)

  • シリアルマウスおよびその互換デバイス

Note: FreeBSD でポインティングデバイスを利用する際の詳しい情報は マニュアルページ moused(8) に記載されています。 XFree86 で利用する際の情報は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。




このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

FreeBSD 5-CURRENT をお使いの方は、ぜひ <current@FreeBSD.org> メーリングリストに参加ください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。