8.6. MythTV

MythTV はオープンソースの PVR ソフトウェアプロジェクトです。

このアプリケーションは、たくさんのアプリケーションやライブラリに依存するため、 Linux® の世界ではインストールが難しいアプリケーションとして認識されています。 FreeBSD ports システムは、インストールのほとんどのプロセスを自動化しますが、 ある部分は手動で設定しなければなりません。 この章は、MythTV の設定を助けるためのガイドです。

8.6.1. ハードウェア

MythTV は、エンコーダやチューナなどのビデオ入力デバイスへのアクセスに V4L を用いるように設計されています。 現時点では、multimedia/webcamd によりサポートされている USB DVB-S/C/T カードにおいて最もよく動作します。 なぜならば、webcamd は、V4L ユーザランドアプリケーションを提供するためです。 webcamd に対応している DVB カードは、MythTV で動作するはずです。 動作することが知られているカードの一覧が ここ にあります。 Hauppauge カードもまた、 multimedia/pvr250 および multimedia/pvrxxx package として利用可能ですが、 標準的ではないドライバのインタフェースを提供しており、 0.23 より後の MythTV では動作しません。

HTPC は、DVB ドライバのすべての一覧を提供しています。

8.6.2. 依存性

MythTV は、柔軟で、モジュール化されており、 異なるコンピュータでフロントエンドとバックエンドを利用できます。

フロントエンドとしては x11/xorg の X サーバとともに multimedia/mythtv-frontend が必要です。 フロントエンドコンピュータは、XvMC に対応しているビデオカードを持ち、オプションとして、LIRC 互換のリモートコントローラを持っていることが理想的です。

バックエンドでは、MySQL™ データベースとともに multimedia/mythtv が必要です。 オプションで、録音のためにはチューナ、ストレージが必要です。 MySQL package は、multimedia/mythtv のインストール時に、 依存として自動的にインストールされます。

8.6.3. MythTV の設定

以下のステップで、MythTV をインストールしてください。 まず FreeBSD Ports Collection を用いて、 MythTV をインストールしてください。

# cd /usr/ports/multimedia/mythtv
# make install

MythTV データベースを設定してください。

# mysql -uroot -p < /usr/local/share/mythtv/database/mc.sql

バックエンドを設定してください。

# mythtv-setup

バックエンドを起動してください。

# echo 'mythbackend_enable="YES"' >> /etc/rc.conf
# service mythbackend start

本文書、および他の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/ からダウンロードできます。

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